ダイエットの中で油を敵視することってよくありますよね。
ただなぜ油を悪として見てるのかを理解してる方は少ないように感じます。
なぜ油が悪とされやすいのか、本当に悪なのか調べてみました。
日本人には適してない?
実は油には適している人と適してない人が分かれます。何を基準に分かれているのか?
それは過去の各国の食生活にあります。
日本人が油を食すようになったのは江戸後期と言われております。
「揚げる」という調理法が自体が日本に伝わったのは安土桃山時代とされており、その当時貴重品だった油は庶民が口にすることはほぼありませんでした。
その後江戸後期辺りになると比較的日常的に揚げ物を食べるようになったため、日本人の「油」に対する耐性はここ150〜200年ほどと言われております。
膵臓の機能自体が日本人はあまり強くない。
海外では古くから油を摂取する文化があり、ギリシャやイタリアに関しては6000年近い歴史があります。
以前血液型によって合う合わない食材があるというテーマも取り扱いましたが、やはり過去の食文化によって適性の有無があり、「油を消化する」ということには日本人には適性がが足りないようです。
もちろん、アルコールと同じで人により基準は異なるので自分自身の過去の経験から向き不向きを判断しましょう。私の場合は30歳を過ぎてから挽き肉を食べると胸焼けするようになりました、、。
油は酸化しやすいもの
食物は酸素と接触することにより酸化が進みます。その他の条件で光、加熱もあります。
特に油は他の食物はよりも酸化が進みやすく、油が酸化をすると過酸化脂肪というものが生成されます。
過酸化脂肪は発がん性物質とも言われており、動脈硬化や肝臓の障害を引き起こす原因にもなります。
ちなみに、最近注目されることの多いエゴマ油は酸化安定性が低く、食用油の中でも特に酸化しやすいと言われています。
また、過酸化脂肪から変化した一部は生体内に吸収されやすいとされており、体内の膜組織を酸化させる事で腹痛など体調不良を引き起こすとも言われております。
使用中の油は使用後はしっかり蓋をする。もしくは早めに消化するように心がけましょう!
全ての油が悪いわけではない
日本人に油があまり適してないとお伝えしてきましたが、ダイエットにおいて完全に油を断つ事は健康上良くないのでやめましょう。
特に人間が体内で生成が出来ない油もあり、食べ物から摂取するしかありません。
それを必須脂肪酸と呼びます。
必須脂肪酸は、多価不飽和脂肪酸でオメガ3とオメガ6の2種類があり
オメガ3はえごま油や亜麻仁油に含まれております。
オメガ6は大豆油やコーン油などに多く含まれており、リノール酸やアラキドン酸などがあります。
日本人の食事の傾向から、オメガ6脂肪酸は過剰摂取気味とされており、オメガ3脂肪酸は不足していると言われております。
不飽和脂肪酸は善玉コレステロールを増やしたり悪玉コレステロールを減らしたり心疾患のリスク軽減に効果があると言われており、オメガ3脂肪酸は脳の発育を助けたり髪や肌を美しく保ってくれる働きをします。
逆に、飽和脂肪酸やトランス脂肪酸は身体に悪いと言われており血中の中性脂肪を増やしたりコレステロール値を上昇させます。
これらは心疾患や動脈硬化のリスクをあげるとされているため摂取を控えたが良いでしょう。
オメガ3は熱に弱い
身体に良いとされているオメガ3ですが、実は熱に弱く、酸化も早いです。
そのため、ドレッシングやスープに垂らすなどの利用方法で摂取しましょう。
その他には青魚の油やオリーブオイル、ごま油もよい油と言われておりますが、オリーブオイルやごま油も調理後は酸化が進むため、あまり長期保存をせずに出来るだけ早く食べてしまいましょう。
バターやラード、加工食品に含まれる油は出来るだけ避けましょう
バターやラードは動物性の脂となり、通常の生活の中で多く使われており不足することはまずないでしょう。また、飽和脂肪酸が多く含まれているため過剰摂取をすると体調不良を引き起こす可能性があるので気をつけましょう。
加工食品にはショートニングを使ったお菓子や揚げ物、マーガリンにはトランス脂肪酸が多く含まれており、トランス脂肪酸は悪玉コレステロール値を上げてしまいます。
間食する場合も油を使用してない和菓子を選ぶ事をおすすめします。
必要な油を適度に摂取しましょう
油=悪ではなく、油の種類を把握し適度に摂取しましょう。
油が不足してしまうとビタミン不足に繋がり、最終的にエネルギー不足に繋がります。
ポイントは植物性の油を摂取することを意識して、動物性の油は控える!
それを意識するだけで通常生活の油は不足することはほぼあり得ません。
バランス良く健康的に痩せましょう!